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「左利き」は矯正すべき!? 

育児
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我が家の4歳の長女は、家族内で唯一の左利き。左利きの人は成人全体のおよそ10%前後と言われていますが、この割合は大昔から変わっていないんだそうです。また、なぜ左利きになるのかは諸説あり、その原因もはっきり分かっていません。

今回はその左利き、果たして矯正すべきかどうか、左利きのメリット・デメリットも見ながら考えていきましょう。

脳と利き手の関係

右脳から出た指示は延髄と呼ばれる場所で交差して、左半身の筋肉に運動を起こさせます。左脳からの指示はその逆。右脳と左手、左脳と右手それぞれが密接につながっているわけです。

ただ、言葉や計算などをつかさどる言語脳と呼ばれる部分が、右利きの人は90%以上が左脳にあるのに対して、左利きのほとんどの人は左脳と右脳の両方に持っているという調査結果もあります。つまり、左利きの人は左脳も右脳も両方バランスよく使っているという結果が出たのです。

また、左脳にはない右脳のみがもつ機能として創造性やインスピレーション、空間認識や音楽的才能などが挙げられるため、右脳をよく刺激する左利きの人は美術や音楽、スポーツなどに能力を発揮することが多いとも言われています。

左利きのデメリット

小学校に上がる前の我が家の長女ですが、ちょっと意識して見るだけでも左利きが不自由を感じさせる場面にたくさん出会います。その一例をまとめてみました。

ねじ回し

長女の姿を見て、初めて不便さを感じたのがコレ。

ドライバーを使う時、ねじを締めるのは右回りで全国共通です。右手で締めるのはまったく問題ないのですが、左手で回そうとすると手首の構造上180度くらいしか回せません。とても動作がぎこちないのです。

「じゃあ、ねじを緩める時は左手の方が有利なんでしょ?」と思われるかも知れませんが、実はねじは締める時の方が圧倒的に力が必要なんです。分かりやすいのが、木に穴を開けながらねじ込むタイプですね。

最近はやりのDIY(日曜大工)なんかも、左利きの人は圧倒的に苦手なんではないでしょうか。

はさみ

一番最初に左利き用を買ったアイテムがはさみでした。昔はいざ知らず、今ではホームセンターや文房具店に行っても、必ずといっていいほど左利き用のはさみが置いてあります。とはいえ私が買ったはさみは、右利き用は青とピンクで色が選べたのですが、左利き用は黄色一択のみ。まだまだ左右平等とは言えません。

あと、刃物といえば包丁も左利き泣かせの筆頭。包丁の刃先って片側だけ斜めに角度がついていて、左手でだと刃が立たずに切れない仕組みになっているんですね。キッチンでお手伝いさせるには、包丁も左利き用が必須です。

すりばち

キッチンでお手伝いさせたときに発覚したのがすりばち。すりこぎを右手で持って、時計回りに回しやすいように溝が掘ってあり、探してみても左利き用のものはほとんど市販されていませんでした。

同じようにキッチン周りで左利きが困るものといえば、ほかにはレードル(おたま)や急須が有名ですが、実はやかんもなんですよ? 注ぎ口がかすかにかたむいていて、右手でそそぎやすい構造になっているんです。知らなかった方は一度確認してみて下さい。

将来

幼稚園を卒園して学校に通うようになり、やがて成人して社会に出るようになると、もっと困ることが増えていきます。ざっと想像するだけでも以下の通り。

  • 習字は小学校からの授業で左利き泣かせの代名詞。
  • リコーダーは使う手が決まっているのできっと苦労するはず。
  • 扇子はあおいでいるうちに閉じてきます。
  • ビデオカメラでの録画は手がつりそうになります。
  • 結婚指輪をはめたら事あるごとにカチンカチンと音を立て、それはそれはもう不快なこと間違いなし。

ただ、これまで苦労していたものが、時代の進化にともなって解消されつつあるものもあります。

  • カメラのシャッターはスマホでの撮影がメインに。
  • 自動改札機もICカードの普及でずいぶん変わりました。
  • 缶切りもプルトップ型が主流になって苦労は減ってきています。
  • 先に挙げたねじ回しだって、電動ドライバーやオートマチックドライバーを使えばへっちゃら。

こんなふうに、左利きの人にストレスフリーな社会になっていってほしいものですね。

左利きのメリット

逆に「左利きでよかったのかなぁ」と思わされる場面も少なからずあります。

ビンのふた

男性が格好いいところを見せる機会でもあるビンのふた開け。この時ばかりはふたの回転方向が反時計回りになるため、手首の構造を考えると、左手で開けるのがもっとも効果的に力が入る計算になります。

しかも、左手で開けた場合は回転方向に親指を押し出すような形になり、親指がひっかかってさらに力が入りやすくなるのです。非力な女性でも、固いビンのふたを開けるのは得意という方が多いかも知れません。

窓の施錠

二枚戸になっている窓のアルミサッシのロックは、その構造上、手前の窓の左側に付けざるを得ません。つまり、窓の開閉自体が右手でしやすくなっているので、クレセント錠と呼ばれる鍵のレバーを回転させたり、シリンダー錠とよばれる鍵を使って施錠するときは、そのまま右手で操作するにはやりづらいつくりになっているのです。ささいなことかも知れませんが、左手で操作するのは非常にスムーズです。

個性

先にも述べましたが、左利きは人口比からみると非常に割合が低く、野球やボクシング、テニスなどの対人スポーツにおいては左利きと対戦する機会が圧倒的に少なくなるため、それが有利に作用してトップアスリートとして活躍することも多いようです。

割合が少ないという観点だけ見れば、左利きは希少価値があり、そういう意味では目立つ存在ですし、憧れの対象や人気者になる可能性も高いでしょう。実際に長女は左利きというのが分かると、多くの保護者の方々に反応していただいています。

矯正のメリット・デメリット

では、実際に左利きを矯正する必要はあるのでしょうか。

矯正のメリット

これまで見てきた以外にも、世の中には右利きに使い勝手が良いように作られているものが多く、矯正することでその不便さを感じずに生きていけるというのは大きなメリットです。

また、矯正することで両利きになれば、両方の手を使うことで左右の脳を刺激することになり、全体的にバランス良く脳の活性化を進めることができるようになります。

矯正のデメリット

これには多くの弊害が挙げられます。

まず、右利きに矯正したとしても、左利きの時のようにうまくできない可能性があるということです。利き手を変えようとしても簡単にはいきませんから、慣れない右手用の道具で事故につながったり、それを努力不足だと感じて自己否定に走るおそれもあります。

さらに、うまくできない自分に対して両親や先生が矯正を押し付けてきた場合、その本人が「自分は嫌われている存在」だと勘違いしてしまい、心的ストレスがたまって神経症や人間不信に陥る場合も考えれられます。

そのほかにもたくさんのデメリットがあり、いずれにしても必ずそうなるというものではありませんが、その弊害を生涯引きずって暮らしていくことになれば、あまりにも大きい代償と言わざるを得ません。

まとめ

結論としては、単なる使う手を変えることではなく神経回路をシフトさせることになるという点を踏まえても、無理な矯正はしないのが一番ではないかと考えます。個人的にも「両手を使い分けることができればいいな」程度は思いますが、そのまま自然に育てる方針でいます。

これからの時代、求められるのは個人内のダイバーシティであり、すなわち多様性です。ありのままの自分で生きることが当たり前の時代です。そんな現代で「左利きは行儀が悪く、親のしつけがなっていない」「団体行動の中で、ひとりだけ和を乱す左利きは恥ずかしい」なんて考え方は、時代遅れもはなはだしいと言えるでしょう。あくまで、本人の個性としてきちんと受け入れてあげるべきです。

それでももし必要を感じて矯正をするのであれば、子どもが楽しくできる年齢までに始めましょう。ひとつの目安としては、3~4歳前後までがタイミングではないでしょうか。それを過ぎると左利きに慣れてしまっていて、シフトチェンジするのが苦痛になってしまうものが多いです。

もっとも本人が成長したあと、自分から右利きにしたいと言い出すものがあれば、私も積極的に応援するつもりですが。

 

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

 

 

 

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