夫婦仲をよくするには?『妻のトリセツ』を読んだ感想

トリセツ……つまり取扱説明書のこと。

妻を大好な私としては、取り扱うという語感にかなり抵抗があります。

しかもそれを、妻である側の女性が書いている。

勝手に「一歩下がって黙ってついていく女性こそが、夫と家族を支える模範」みたいな内容を想像しちゃってました。

でも実際読んでみると、まったくちがいます。

妻のことがよく分からないと悩む男性も読めばきっと参考になりますし、今はそうでない人も知っておいて損はない知識が盛りだくさんですよ!

妻の怒りの特性を理解することが大切。

そもそも妻の怒りの理由は、「今、目の前で起きたこと」だけではない。過去の関連記憶の総決算として起こるものなのである。

(本文より)

よく耳にする話ですね。

でも実はこれ、女性の脳の特性から引き起こされるものなんだそうです。

というのも人類は他の生物とちがって、1人の母親から何十ものたくさんの子孫を残すことができません。

ですから数少ないわが子を大切に育てあげることは、生物学的に見てもたいへん重大なんです。

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にくきゅう

子孫を残すことが生物の最重要課題やからな。

特に病気やケガなど、成長や命にかかわる問題のとっさの対応は必要不可欠。

「何をどうしたらいいのか」

「どうするのがもっともよい方法なのか」

もちろんその子によって、問題のレベルも内容も少しずつちがってきます。

さまざまな解決方法の中から、最適なものを選び出す必要があるわけです。

でも母親としてどんなに多くても、数人分の子育て経験値しか稼げないですよね。

ではそういった問題解決に向けた経験不足を補うために、いったいどうしたのか。

女性は「それに関連する過去の記憶を一瞬で引き出し、その情報をもとにいちばんふさわしい回答をすぐに導き出す」という脳のしくみをつくりあげた、と考えられているのだそうです。

ママ友たちとの会話やメディアで見聞きした情報、兄姉のときの体験や自分が幼いころどうしてもらったかまで、芋づる式に関連情報を引き出して対応するわけなんですね。

そしてそのしくみがもっとも発動しやすいのは、わが子のために自分の身を危険から守ろうとするとき。

怖い。辛い。痛い。苦しい。ひどい。

つまりネガティブな感情がきっかけとなるようにシステムをつくったんですね。

そういった背景があって、夫婦ゲンカのようなまさにネガティブな感情を呼び覚ます出来事があったとき。

女性はその特性から、これまでの夫婦生活という記憶の関連情報をすぐさま引き出してしまいます。

結果として夫としては目の前の問題だけにとどまらず、「いまさらかよ……」と嘆きたくなるほどむかしの話を持ち出され、理不尽きわまりない妻の怒りの嵐に巻き込まれるのです。

でも考えてみてください。

奥様は別にわざとそうしているわけではありません。

人類が存続するための、女性特有の本能ともいうべきものだということがじゅうぶんに理解できれば、それほど腹も立たないですよね。

ちなみに奥さんの妊娠中、もしくは出産直後からお子さんがまだ小さいころ。

このあいだはわが子を守る防衛本能が強くはたらくため、先ほど説明したしくみが発動しやすい期間とも言えます。

くれぐれもご注意を。

妻の「名もなき家事」へはねぎらいが大切。

名もなき家事に太刀打ちできない男性脳が、名もなき家事と戦っている妻を助けることは、不可能に近い。それでも、毎日毎日、チリのように積もり続けている妻の怒りが、いつか大爆発するのを防ぎたければ、とにかくねぎらうことである。

(本文より)

この引用文に出てくる「名もなき家事」ですが、今回例として紹介されていたのは「ゴミ捨て」でした。

重いものを運ぶという点や出勤がてら手軽にできることから、 夫の担当家事として必ず上位にランクインするこのゴミ捨て。

実は細分化すると、かなり奥深いんです。

詳しくここには書きませんが、「ゴミを捨てる」という目に見える部分だけクローズアップされていて、実はそこにいたるまでが数多くの「名もなき家事」によって支えられていることを、とても論理的かつ具体的に説明しているのです。

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にくきゅう

これはぐうの音も出えへんで。

「私は夫として、ゴミ捨てをキチンとやってますよ」とは、今後一切えらそうに言えなくなるくらい(笑)

そしてそういった「名もなき家事」まで、男性がすべて理解しているケースはほとんどないってことがポイント。

つまり妻からしたら、夫は家事の目に見える部分だけやって満足しちゃうので、「やったつもり感でいっぱい」としか感じられないわけです。

夫としても家事はやってるはずなのに責められるわ、先にお話したように将来的には昔のこととして引っぱり出されるわ……。

家事については「やってられるか」と、つい投げやりになってしまうのも分からないでもありません。

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にくきゅう

まさに悪循環やな。

では、夫としてどうすべきか。

まずは日常の当たり前のことに、できるだけ目を向けましょう。

朝。目玉焼きにかけるしょう油かソース、好きな方を選べるのはなぜか。

昼。子どもたちを安心して家庭に任せ、仕事に集中できるのはなぜか。

夜。キレイでふわふわお布団にくるまって眠れるのはなぜか。

すべて妻であり母親でもある、あなたのパートナーのおかげですよね。

そしてその事実に感謝する心を持つのです。

このあたりは主夫の人にも共感いただけるんではないでしょうか。

ただここで、注意点をひとつ。

夫としての責任感をもつあまり、これらひとつひとつ理解して自らやらなきゃと思う必要はありません。

おそらくやろうとしても、まちがいなくほぼ失敗に終わりますから。

だって毎日家事に身を置いていない夫は、そもそも気づけないんですから。

だからとにかく感謝して、それは妻のおかげだと言葉に出して伝えるのです。

それだけで「名もなき家事」問題は解決します。

私もこの点については、いつも気をつけて妻に伝えるようにしています。

「切れてたしょう油、補充してくれてありがとな」

「子どもたちが元気に育ってるのはキミのおかげやわ」

「布団干すのは大変やんな、お疲れさん」

時にはわざとらしくなることもありますが(笑)

そのおかげか、私ども夫婦間ではケンカひとつありません。

そもそもいたわり、ねぎらうって人間関係の基本ですもんね。

やって悪いことはありません。

まず妻の気持ちに寄り添うことが大切。

事実を肯定するときも否定するときも、その前に、妻の心根は肯定してやる。これこそ夫が知っておくべき「黄金のルール」である。

(本文より)

これも思い返せば「たしかにそうだよな~」と妙に納得できてしまいます。

たとえば妻が、子どもの洋服選びで悩んでいたとき。

一方の服はデザインがとても気に入っててかわいいんだけど、もう一方はデザインが今ひとつでも値段はかなり安い。

そんなとき私なら「どうせすぐ大きくなって着れへんようになるんやから、安いほうがいいんちゃう?」なんてぜったい言ったりしません。

「ホンマや、めっちゃかわいいな。たしかに似合うし、センスあるわー」と妻の気持ちにまず寄り添う。

そこからはじめて「でもすぐ大きくなって……」と自分の意見を伝えます。

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にくきゅう

このワンクッションがミソやな!

そうすると妻がお気に入りの洋服を選ぼうが、値段の安い方を選ぼうが、どちらにしても「やっぱりそうやんなー」のひと言で済んでしまうのです。

これ、素晴らしくないですか?

もちろん私もふだんから、すべてをそんな戦略的に考えて会話しているわけではありません。

ただ先ほどもお話ししましたが、いくら夫が妻のことを完全に理解しようと思っても、それはどだい無理な話。

私が仕事をしているあいだの家庭の状況とか、妻ならではの考え方とか、実際に見聞きしていないので分かってないこともたくさんあります。

だったら妻の考えを尊重したうえで、自分の意見もちゃんと主張できて、しかもケンカにならないのがいちばん理想ですよね。

そのためには、まず妻の心情に同調することが一番なのです。

【まとめ】大切なのは、妻も他人であることを忘れない。

他人に変わってほしいとどんなにはたらきかけても、こちらの思い通りに変わってくれるとはかぎりません。

これは妻と言えど同じこと。

であれば変えることのできる自分をコントロールしていくのが、一番うまくいく方法なんですよね。

現在の夫婦間がよくない原因が妻にあると考えてしまうと、今の状況を変えることはすごく難しくなります。

ですが夫である自分に原因があると考えるなら、自分を変えることで状況を改善していくことができるからです。

夫婦といっても、究極のところ他人であることを忘れてはいけませんね。

それとぜいたく言えば、男性脳について取り上げた『夫のトリセツ』も誰か書いてくれないかなぁ(笑)

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にくきゅう

最後まで読んでもろてホンマおおきにやで!

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