発想力の鍛え方が学べる!? 『新・魔法のコンパス』を読んだ感想

前作『魔法のコンパス』を文庫化するにあたり、時代に合わせて全面改訂された1冊です。

さまざまな角度からものごとを考え、パッと見はごく当たり前のことでも、作者である西野さんにかかれば非常に先進的なアイデアに生まれ変わるんですね。

その発想や過程が楽しくて、彼の本は毎回手に取ってしまいます。

今回ももちろん期待にそむかない、キラリと光る考え方がいくつも収録されていますよ。

おすすめしたい人はこちら。

『新・魔法のコンパス』をおすすめしたい人

・ビジネスで成功するためのきっかけを探している人
・時代の変化についていくための勇気がほしい人
・ウィットに富んだ考え方に飢えている人

ここではそのうち、私が気になってチェックした3つのポイントを紹介します。

給料が安いのは誰のせいか。

お金は「他者に提供した労働の対価」ではなく、「他者に提供した価値の対価」だ。

本文より

これまでにいろんな媒体で何度も目にしている内容ですが、報酬についての本質を突いたとらえ方です。

私がこの考え方を初めて見たのは、おそらく本田健さんの『ユダヤ人大富豪の教え』かなと。

そこに”君が提供したサービスの質と量=君が受け取る報酬額”という公式が紹介されています。

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にくきゅう

ちなみにワシの「人生をつくった本」オールタイムベスト入りの1冊や!

また同じ内容で印象的だった動画が、武井壮さんが自らの体験を踏まえて語っていらっしゃるもの。

ちなみにわたしはこれを見て、武井さんの大ファンになったんですよ。

そして今回の『新・魔法のコンパス』の中では、山の上で売っている缶ジュースの価格を例に、西野さんがとてもわかりやすく解説してくれています。

山の上で売っている缶ジュースは、なぜ値段が高いのか。

その理由は、よく言われる「山の上まで運ぶコストがかかるから」だけではないのです。

じつは「価値」も影響しているんですね。

同じように、サラリーマンって単純に労働時間がお金に変わってるわけではないんですよね。

自分の時間にどれだけの価値があるのか。

それが給料の金額として示されるんです。

たとえば同じ商品で、1時間に1万円の売り上げを稼ぐ社員と1時間に10万円の売り上げを稼ぐ社員では、おのずと評価(=社員の価値)はちがってきますよね。

極端な話かもしれませんが、おべんちゃらが上手で上司に気に入られている社員なんかは、彼らにとって「気持ちよく仕事ができる快適さ」を与えてくれるかけがえのない存在なんです。

やはり「価値」が影響してくる。

だからサラリーマンは給料の金額に不満をおぼえたとき、会社や取引先に自分がどれだけの価値を提供できているかを見直す必要もあるわけですね。

発信力の移り変わり

ニュースを出すな。ニュースになれ。

わたしが若かりしころ、具体的に言うとバブル絶頂期の80年代。

そのころは個性を生かしたコピーライターやCMプランナーが大活躍した時代でした。

多くの視聴者の共感を得たり、反対に型破りで刺激的なデザインやキャッチフレーズをいかに生み出すかが大切。

いわゆる感性が勝負の分かれ目でした。

ところが現代はまったくちがいます。

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にくきゅう

消費者、つまりお客さんが発信力を持ってるんやな!

そう。

つまり「口コミ」ってヤツです。

しかもその発信力をどう使うかがポイントninarunndesu。

良い商品やサービスを提供するだけで、あとは口を開いて待っててもお客さんには反応してもらえません。

いかにお客さんに拡散してもらうか。

よい意味でじゅうぶんに計算された方法でないと、きちんと広告の効果が発揮できない時代となったのです。

さらに言うと最近は、お客さんより作り手がわ寄りの「セカンドクリエイター」と呼ばれる存在がいちばん力を持っています。

彼らをいかに巻き込むか。

彼らに楽しくておもしろくて広めたい、と思ってもらえればこっちのもの。

そのための仕掛けが必要です。

もったいぶりや消費者にダイレクトに訴えかける宣伝など、もう昔の常識は通用しませんね。

インターネットやSNSが、大きく時代を変えたといっても過言ではありません。

停滞は衰退のもと

「追い風」でも「向かい風」でも前に進むが、「無風」は危険。

西野さんが「ヨット理論」と名前をつけていますが、よくできた考え方ですね。

ヨットはどういう方向であれ、風が吹いていればコントロールすることで前に進めます。

でも「無風」のときはそうもいきません。

たしかに表面上はおだやかでゆったりできているように見えます。

でも風の抵抗がないので波に任せるしかなくなりますし、じつは周りが進んでるぶん後退してしまっているんですよね。

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にくきゅう

これは危険な状態や!

よく「停滞は衰退」と言われますが、まさにそのとおり。

仕事でも人生でも、やはり現状維持に満足してしまうのはよくありません。

ましてやそんな状況になっていることに、気づけていないというのがいちばん最悪です。

そうならないためにも、つねに自己を振り返る。

そしてより高い完成度を求めてチャレンジする必要があると考えます。

時代も変化していますからね。

あぐらをかいてちゃダメです。

魔法のコンパスが指し示す方向

作者の西野さんはものごとの本質を見抜き、それをおもしろくダイレクトに楽しむ天才ですね。

「好きなことで生きていく」生き方ではなく、今後まちがいなくやってくるであろう「好きなことでしか生きていけない」時代に、その進むべき方角を指し示してくれる西野製コンパスは今のところ狂いを生じている気配はありません。

ただ残念なのは、これまでの著書に比べて他の本で紹介されているネタの焼き直しが多いような……。

出版社や読者の期待に応えようとするあまり、自分の可能性まですり減らして潰れていくような人物ではないと思いますが、ちょっと気になるところかな。

いずれにせよ、魅力的な西野さんの今後の動向に注目です!

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にくきゅう

最後まで読んでもろてホンマおおきにやで!

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